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堀田裕介さんのおいしいレシピ
12月のメニュー
苺のミルフィーユ
■ 材料 2個分 ■
冷凍パイシート…1枚(20cmx20cm)/
強力粉(打ち粉用)…適量/
氷(冷却用)…適量/
《カスタードクリーム》
牛乳…200mL/バニラビーンズ…1/3本/
卵黄…3個/グラニュー糖…40gg/
薄力粉…40g/
コーンスターチ…15g/無塩バター20g
・・・・・・・
生クリーム…200ml/グラニュー糖…15g/
ホワイトラム…15cc
・・・・・・・
《飾り》
あんずジャム…50g/水…50cc/
イチゴ…6〜10個/
ミント…適量/粉糖…適量
材料の画像が見られない場合はコチラ
パーティーの多い年末年始に
喜ばれる手作りスイーツ
旬のイチゴをたっぷり使った
贅沢な一品に歓声があがること間違いなし!
下準備
冷凍パイシートを冷蔵庫に入れて解凍し、柔らかくしておく。
オーブンは250℃に余熱。
薄力粉とコーンスターチはふるっておく。
イチゴを水洗いして、水気を取る。
イチゴは小さめの方が飾りやすい
堀田さん 「洋菓子作りに大事なのは、分量・温度・時間をきっちり計ること。パイシートは焼く作業直前まで冷蔵庫に入れておきましょう 」
パイを焼く
解凍したパイシートに強力粉をまぶし2mmほどの厚さに伸ばす。
クッキングシートを敷いたオーブンの天板に、パイ生地をのせフォークでまんべんなく穴をあける。
クッキングシートを上から被せ、重りをのせ250℃で裏表10分ずつ焼き、全体に火が通ったら重りを外して焼き色がつくまで10分焼く。
仕上げに粉糖を全体にふるいかけ、オーブンに戻して数分焼き、粉糖を溶かす。
焼き上がったらオーブンからおろし、あら熱をとる。
打ち粉をしっかりつけ両面を返して手早く伸ばす
重りを乗せずに焼くと膨らんでしまい
クリームが挟みにくくなる
粉糖はすぐ溶けるので焼き時間は数分
焦げないように注意すること
堀田さん 「パイに乗せる重石がなければ魚を焼くアミでも大丈夫!アルミホイルに米や小豆、乾いた大豆を乗せても代用できます。粉糖を溶かし焼くとツヤと香ばしさがでるので、このひと手間が見栄えと香りを格段、良くしますよ」
カスタードクリームをつくる
鍋に牛乳、バニラビーンズを入れ中弱火で沸騰直前まで温めておく。
ボールに卵黄・グラニュー糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ、ふるった薄力粉・コーンスターチを加え、ヘラでよく混ぜる。
温めておいた牛乳を数回にわけ少しずつ入れながら混ぜ合わせる
バニラビーンズは洗わず使い
縦に切れ込みを入れる
サヤを開き、中身を全てこそぎとる
サヤも香りが出るので一緒に入れ
温まったら取り除く
ダマにならないように少しずつ、少しずつ…
なめらかになったら鍋に移して中弱火にかける。
固まってきたらコンロからおろし、余熱で全体が均等になるまでよく混ぜ合わせる。
50℃まで温度を下げ、バターを加え、さらに混ぜる。
ツヤがでてきたらバットに移してラップをかけ、空気を抜く。
氷の上に置いて一気に冷やし、温度が下がったら冷蔵庫に入れておく。
すぐに固まり始めるので
焦げないように混ぜ続ける
バターを混ぜ、これくらいの固さに
ぴったりラップをして、一気に冷やす
堀田さん 「卵黄が入っているので、一気に温度が上がると固まりすぎてしまいます。途中で火から外すなど加減しながら混ぜ合わせましょう。バターは60℃を超えると舌触りがザラつくので注意!出来上がったカスタードは空気を遮断して一気に冷やしておいてください」
カスタードクリームを仕上げる
生クリームを泡立て器で泡立てる。
ある程度たってきたらグラニュー糖を2回にわけて入れながらたて、最後にラム酒を加え8分立てにする。
半分は飾りつけ用に冷蔵庫に入れておく。
カスタードをザルやこし器でこしてダマをとり、残り半分の生クリームを3回に分けて混ぜ合わす。
氷を入れたボールを下において冷やしながら
たてるとツヤのあるしっかりとした生クリームに
カスタードが冷え過ぎていると混ざりにくいので
湯煎やレンジで20〜30秒ほど温めて常温に戻す
1回目はしっかり混ぜ、2・3回目は
泡をつぶさないようにふんわり仕上げる
堀田さん 「ラム酒は香り付けなので、お好みで。お子さんがいる場合はなしでも問題ありません。カスタードは必ずダマができているので、一度こすだけでとってもなめらかな口当たりになりますよ」
盛りつけ
鍋にアンズジャムと同量の水を入れ中弱火にかけ混ぜ合わせ、火からおろして冷ましておく。
イチゴのヘタをとり、上に飾る分をアンズジャムにくぐらせておく。
焼き上がったパイをカットし、カスタードを絞ってスライスしたイチゴを乗せて重ねていく。
最後に生クリーム、ジャムにくぐらせたイチゴ・粉糖・ミントを飾り付ける。
冷めてからくぐらせ、皿にあげておく
カスタードを絞り、イチゴと重ねていく
堀田さん 「お店などの飾りフルーツのツヤだしコーティングには “ナパージュ” という専用の材料を使いますが、アンズジャムで代用できます。乾燥を防いで見栄えも良いし、ほのかな甘みがイチゴの酸味とよく合いますよ」
さぁ、めしあがれ!
《 編集部のおいしい感想 》
出来立てミルフィーユのなんとも言えぬ贅沢さに、部員一同うっとり。
パイの仕上げに粉糖を溶かし焼いたことでキャラメリゼのような香ばしさが立ち、飾りイチゴにかけたアンズジャムの甘みがイチゴの酸味を包んで、お店でしか食べられないようなスペシャルなデザートに仕上がりました。「カスタードクリームを作るのが難しければ、牛乳を混ぜるだけの市販のものを使ってもいいですよ!」と堀田さん。
焼きたてミルフィーユ、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
© MOTOKO
「 食べることは生きること 生きることは暮らすこと 」自ら生産者の元へ赴き、生産者の暮らしを知り、寄り添いながら食の本質を生活者へ届ける料理開拓人。
食の安心・安全だけでなく、美味しく楽しいことを自らのアートの感性を活かした「 foodscape! 」で表現し、五感を通じて食に向き合う空間を創出。
独自のネットワークを活かした商品開発や店舗プロデュースを手掛ける一方、食と音楽の融合「 EATBEAT! 」や将来へ向けた「 種から育てる子ども料理教室 」など、本質を伝える活動の開拓は続く。