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フレッシュグループ水野さんが作る、葉っぱ付きのカラーニンジンこちらも人気の野菜です

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Episode5-4

 後継者問題


農業を、未来へつなげ

兵庫県淡路市  フレッシュグループ淡路島 / 森 靖一 さん  水野 拓宇馬さん

兵庫県淡路市  フレッシュグループ淡路島 
/ 森靖一さん  水野 拓宇馬さん

新規就農した仲間と6人でフレッシュグループを作った森さん。
メンバーの半分が20代です。
こちらは一番年下の水野拓宇馬( たくま )さん。27歳です。

肩を組み、とびきりの笑顔の森さんと水野さん

彼らは全員、移住組。ここ淡路島ではそれぞれが土地を借りて、農業を営んでいます。

水野さんのニンジン畑の中で生育を見る、森さんと協力者の水田さん

農地を貸してくれた一人、水田 貞征 ( さだゆき )さん。72歳。水田さんは、森さんと水野さんに自分の所有する土地のほとんどを格安の値段で貸してくれたそうです。

森さんや、貸し出している土地などの経緯について話す水田さん

「子どもはもう企業に就職して戻ってくることはないだろうし、聞くと“親父の好きなようにしたらいいよ”と言ってくれたんです。
 田んぼにはいろいろ水の強いとこ、弱いとこ、いろいろクセがあるんですね。僕は土地勘があるし、元気なうちに彼らに教えてあげて作物を作っていってもらえたらいいと思っているんです」という水田さん。

水田さんの倉庫。ここも貸しているそうです。トラクターも入る、広い倉庫

小屋や農機具、買ったばかりのトラクターも無償で貸しています。
「トラクターを今度自分が使うときに使えなくなったらどうするよ、とか言われるけどね。彼らがここで成功して、大きな農業ができるようになれば僕はそれで満足やと思うし、それを期待しているんです」

水野さんの畑のカラーニンジンを収穫している様子

農林水産省によると、農業を主な仕事とする基幹的農業従事者の平均年齢は66.5歳(2013年)。年々、高齢化が進んでいます。
しかも構成比で最もボリュームがあるのは75歳以上。30.6%(2014年)を占めています。
日本の農業を次世代につなぐには、今はまったなしの危機的状況と言えます。

森さんとニンジン畑で話す水田さん。水田さんの表情もイキイキとしています

水田さんは、森さんたちが実質的な後継者だと考えています。
「森くんが、今年、田んぼに子どもたちを招いた会をやったんです。ドロドロのところなのに子どもらは喜んでる。こういうことが農業でできるんか、おもしろいなぁと思った。
 色んなことを言われたり悪いことも聞こえてきたりするけど、それに負けておったら自分が何のために生きておったのかと思うし、彼らのやることはすごく応援したいと思っているんです」

トラクターに乗って動かし方を教えてもらう取材班Mさんと、教えるさわやか農業青年

こうした心強い理解者を得た森さんら。最後に出会ったのは、これまたさわやかな農業青年。
話を聞くと、その心意気のかっこよさにホレボレ。
彼らが描くハンサムな未来へと進みましょう!

フレッシュグループ

淡路島の新規就農による若手生産者グループ。
野菜の宅配や農業体験など様々な取り組みを精力的に行う。
代表:森靖一さん

http://www.freshherb.jp/

おいしいのヒミツ