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みずみずしいパイナップルの断面

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Episode3-2

 農家の知恵

海 と あぐー が育てる
極上パイナップル?

沖縄県国頭郡東村  カナンファーム・カナンスローファーム/  依田啓示さん  英恵さん

パイナップル畑で依田さんに話を聞く記者M

あま〜いパイナップルがなぜ「塩パイン」と呼ばれているのでしょうか。
「実は カナンファームでは、海水を農業用水で10倍から30倍に薄めたものを散布してパイナップルを育てているんです」
海水!

平良湾に面するカナンファームがある平良地区

目の前に平良湾が広がる(平良湾の南から見たカナンファームのある地域)

確かに、カナンファームのある平良地区は、海のすぐそばです。
「よく言われることなんですが、海に近いパイナップルはおいしい、と。
 糖度が高いこともわかっていたんです」

カナンファームのパイナップル畑でもうすぐ完熟するパイナップルたち

「沖縄には台風がよく来ますから、海に近い畑には自然と海水がかかっていたんですね」
でも、なぜ、海水が畑にかかるとおいしいパイナップルができるのでしょうか。
「パイナップルをずーっと育てていると、土のミネラルが吸い上げられて弱ってしまうんです。土地がどんどん痩せてしまうんです」

平良湾の海岸

「海水のミネラルはもともと土のものが溶けて、川を通して海につながる。
しかも、海流で世界中をめぐっている。僕は“海水は自然の総合ミネラル・ビタミン剤”だと思っています。使わない手はないですよ」

平良湾の海水をすくってみる記者の手

ただ、台風を待っているわけにはいかないので、安定した品質にするために人口的に台風をおこしています。つまり、月に2回、散布しているんです」

畑の土を指差す依田さん

「うちのパイナップルがおいしいのは海水だけじゃないんです。
この土にも、ヒミツがあるんですよ」

畑の土のアップ!これにどんなヒミツが?

「実は、この土はうちの牧場のあぐー豚と森、そして皆さんが作ってくれているんですよ」

おだやかな表情のあぐー豚と、向き合う笑顔の女性

え、豚?森?私たち?
続いては、おいしいがおいしいを作る依田さんの「循環農業」の核心にせまります!

カナンファーム

カナンスローファーム cafe&eco-stay

沖縄県国頭郡東村平良にある
農場とカフェ、そして宿泊施設。
オーナーの依田夫妻が循環農業を提唱し、実践。
農園見学ツアーや農業体験ツアーも。

カフェ  11:30〜18:00(木曜定休)
ディナー・宿泊 … 前日までの予約制 http://www.canaan-farm.com

おいしいのヒミツ