農家の知恵
あま〜いパイナップルがなぜ「塩パイン」と呼ばれているのでしょうか。
「実は
カナンファームでは、海水を農業用水で10倍から30倍に薄めたものを散布してパイナップルを育てているんです」
海水!
目の前に平良湾が広がる(平良湾の南から見たカナンファームのある地域)
確かに、カナンファームのある平良地区は、海のすぐそばです。
「よく言われることなんですが、海に近いパイナップルはおいしい、と。
糖度が高いこともわかっていたんです」
「沖縄には台風がよく来ますから、海に近い畑には自然と海水がかかっていたんですね」
でも、なぜ、海水が畑にかかるとおいしいパイナップルができるのでしょうか。
「パイナップルをずーっと育てていると、土のミネラルが吸い上げられて弱ってしまうんです。土地がどんどん痩せてしまうんです」
「海水のミネラルはもともと土のものが溶けて、川を通して海につながる。
しかも、海流で世界中をめぐっている。僕は“海水は自然の総合ミネラル・ビタミン剤”だと思っています。使わない手はないですよ」
ただ、台風を待っているわけにはいかないので、安定した品質にするために人口的に台風をおこしています。つまり、月に2回、散布しているんです」
「うちのパイナップルがおいしいのは海水だけじゃないんです。
この土にも、ヒミツがあるんですよ」
「実は、この土はうちの牧場のあぐー豚と森、そして皆さんが作ってくれているんですよ」
え、豚?森?私たち?
続いては、おいしいがおいしいを作る依田さんの「循環農業」の核心にせまります!
沖縄県国頭郡東村平良にある
農場とカフェ、そして宿泊施設。
オーナーの依田夫妻が循環農業を提唱し、実践。
農園見学ツアーや農業体験ツアーも。
カフェ 11:30〜18:00(木曜定休)
ディナー・宿泊 … 前日までの予約制
http://www.canaan-farm.com