おいしい・生き方
この日は奥さんの英恵さんが経営するカナンスローファームに宿泊です。
全室オーシャンビュー!
ディナーのメインは、依田さん夫妻自信のおいしい豚肉!
表面をカリッと焼き…
その後オーブンに入れ、100度の低温でじっくり15分間、火を通します。
ジューシーな豚のローストの出来上がり!
沖縄では脂身のことを「白身」と言い、赤身同様、おいしくいただくそうです。
3,000円のディナーコース
沖縄の旬の食材にこだわっているというディナー。メニューは季節によって変わるそうです。
さあ、いただきます!
カナンファームの野菜は味が濃厚!
海藻もたっぷりで、沖縄の味を満喫です。
そして、いよいよ豚のロースト。
おいしい!脂身は口の中でスッと溶け、甘みが広がります。
脂身がおいしい、とはまさにこのことです。
「味付けは塩・こしょうだけなんですよ」とニッコリの英恵さん。
英恵さんは秋田生まれ。札幌で10年間、学生生活と卒業後は薬剤師として働き、その後、東京で10年間外資系の企業に勤務していたそうです。
農家の嫁として沖縄にやってきたのは4年前のこと…
「東京では毎日ハイヒールはいて、日傘をさして歩いていました。
なので、こちらに来て最初の頃は価値観をチェンジするのに少しだけ時間がかかりました」
東京で暮らしていたとき、「ブランド品が好きだったわけではないけれど、“いい物”は好きだった」という英恵さん。絵画も、洋服も、バックも農家の嫁になった途端「手に入らないというよりも、生きてゆくために必要なものではない、という感覚になった」といいます。
「じゃあ、そういうものは何のためにあるんだろう?って。私はそれを失った時に何を失くしたんだろうって、すごく意味を考えちゃったんです」
その時、英恵さんが「導きだした」という答えは…
「トキメキなんだな、と思ったんです。
人間ってトキメキがないとすごく寂しいじゃないですか。その対象が、人なのか、お金で買えるブランド品なのか、芸術なのかは分からないけれど。
でも、ここには東京のトキメキとは違う種類のトキメキがあるから、ブランド品やお洋服やお化粧を超えた、心のトキメキのステージに移ったんだと分かったんです」
この夜は天の川が見える満天の星空に
「私が今、これから先、手に入れたいのは心のトキメキなんです。
生きる喜びとかイキイキしてるとか、そういうことを実現できるチームを作りたい。その練習を、今しているんだと思います」
そのとき、ヤモリが「キュッ!」と鳴きました。
ヤモリが鳴くなんて!取材班全員、初めて知って、その場は大爆笑です。
おいしいディナーと一緒に、カタチには現せない、確かな贈り物をもらった夜となりました。
おいしい旅はまだまだ続きます。
続いては、極上の朝ご飯へすすみましょう!
沖縄県国頭郡東村平良にある
農場とカフェ、そして宿泊施設。
オーナーの依田夫妻が循環農業を提唱し、実践。
農園見学ツアーや農業体験ツアーも。
カフェ 11:30〜18:00(木曜定休)
ディナー・宿泊 … 前日までの予約制
http://www.canaan-farm.com